飛沫節

はじめまして。略してNMということでひとつ。

【ホリエの件】

ホリエの拳が。


堀江被告 巨額賠償命令で破産宣告か

判決公判のため東京地裁に向かう堀江貴文被告
Photo By 共同

 「時代の寵児(ちょうじ)」と呼ばれたライブドア前社長の堀江貴文被告(34)に実刑判決が下った。ライブドア(LD)粉飾決算事件で証券取引法違反罪に問われた堀江被告に対し、東京地裁は16日、懲役2年6月(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。弁護側は直ちに控訴堀江被告東京地検に拘置されたが、保釈保証金5億円で再保釈された。有罪判決が出たことで、LD事件をめぐる株主らの民事訴訟で、堀江被告ら旧経営陣に巨額の損害賠償命令が出される可能性が出てきた。

中略


 損害賠償の請求先は現段階では大部分がLDだが、それらが堀江被告ら旧経営陣に向かう可能性が高くなった。一方、LDは昨年7月に「外部調査委員会」を設置、旧経営陣の経営責任を調査してきた。平松庚三社長(61)は昨年12月の定時株主総会で「旧経営陣の責任が認められれば、法的に問う必要があると考えている」と話しており、損害賠償請求を行う方向。こちらの訴訟も堀江被告らにとっては不利な展開となりそうだ。*1


最高裁行きですかね。人格は別として、彼の成したこと、成そうとしたことの一部に僕は結構共感していたもんで、またダイエットすることになるかもですが、どうぞ堀江さんがんばって下さい、とか思ったりするわけですが。ちょっと振り返ってみる。

ライブドア事件ライブドアじけん)とは、ライブドアおよび当時子会社のライブドアマーケティング(現メディアイノベーション)の事業行為において、証券取引法に抵触する違反行為があったとされる事件の通称である。2007年時点で、裁判において係争中の事案である。

・概要
ライブドアの2004年9月期年度の決算報告として提出された有価証券報告書に虚偽の内容を掲載したとする疑いが持たれるなど、証券取引法等に違反したとされる2つの罪で、法人としてのライブドアライブドアマーケティングおよび、同社の当時の取締役らが起訴されている事件である。


中略


東京地検特捜部が指摘する容疑事実
ライブドアは、2004年9月期の連結決算において、実態は3億1300万円の経常赤字であったにもかかわらず、業務の発注を装い架空の売上を計上すると共に、ライブドアが出資する投資事業組合ライブドア株式を売却する事で得た利益を投資利益として売上に計上、53億4700万円の利益を計上することによって50億3400万円の経常黒字であったとする、虚偽の有価証券報告書を関東財務局長に提出した疑いがあると指摘。*2


五十数億の偽計、と。この辺り、こんな発言

堀江被告は同年5月の取締役会で、業績予想の原案に強い不満を示し、9月期の連結経常利益の予想値を50億円に上方修正するよう指示。宮内被告は「やばいと思うんですけど」と意見具申したが、堀江被告は「いいんだよ。強気、強気。ケイツネ50のがかっこいいじゃない。大台乗ったって感じでいいじゃん」と反対を押し切った。*3


もあったとかそうでないとか、裁判ではその真偽どう扱われたのか知りませんが。
関連として↓

ライブドア2004年9月期決算発表、業績は大幅な増収増益

 
ライブドアは18日、2004年9月期決算を発表した。連結での売上高は308億6,800万円(前期比185.2%増)、営業利益は56億5,400万円(同286.8%増)、当期純利益は35億7,700万円(同631.7%増)と、いずれも大幅に増加している。


中略


 ライブドアでは次期の業績見通しについて、インターネット関連市場はブロードバンドの普及を背景に確実に拡大していくことから、連結での売上高は730億円、経常利益は100億円、当期純利益は53億円に伸びると予想している。*4


これ多分、不正発覚前の記事かな。まさに上記の事件と合致する期の業績で、東京地裁の指摘する通りになってます。こういう安直な数値出して検討するのが正しいかどうか自身は無いですが、不正額/連結売上で16%って、そりゃ重要性デカイかなと。ホリエモンの関与具合は置いといて、叩かれても当然文句は言えないね。


ただ、こういう声

痛いニュース(ノ∀`)
【裁判】ホリエモンに懲役2年6月の実刑判決…ライブドア事件

ttp://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/939921.html

があがってくるのも、感覚的には理解できる。



・NIKKEI NET:特集 日興コーディアル上場維持

(3/13)日経「日興、上場廃止へ」報道の経緯
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt106/20070312AS2C1205712032007.html


ホリエモンの件の場合は、風説の流布なんかの嫌疑もあるし、会社規模も違うので、日興の件なんかと比べるのはいかがなものかってのはあるね。

あるけれども、結局権力ですか、と一般的にそういう理解が成り立っても感覚的には不思議じゃないかなと。東証とか、もう少し説明しても良いのでは。このあたり、「ある経営コンサルタント」さんのブログ(コレ以外の記事も、大変勉強になります。)で、今回の日興の件について、考えを述べてらっしゃいます。


・ある経営コンサルタント: 日興コーディアルの今後

http://aruconsultant.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_68c4.html

2) 粉飾額は小さいか?

2月 2日のエントリー:日興コーディアルの連結決算修正で書きましたが、経常利益の修正額は2年間で418億円です。2006年9月末の連結貸借対照表の株主資本と利益剰余金が7516億円と3552億円ですから、212億円の純資産額の減少は2.8%、6.0%となります。これぐらいは、上場廃止とするには厳しすぎるとの意見もあるでしょうが、Gradeさんが指摘するように、現在多くの会社はJSOXで内部統制の確立、財務諸表の信頼性の確立に取り組んでおられます。そのことの対比として考えたらどうなるのでしょうか?正直者は馬鹿を見るという状態にすべきではないと思います。

守らなくてもよいルールは、何のためのルールであるのかと思います。

                   (リンク先記事より部分抜粋)


僕はこれらの意見に至極納得なんですが、会計士とかその他専門家の方々はどう思われてるんですかね。



まあこの問題、ライブドアの”真の”売上等、僕自身もう少し詳しい理解が必要だな。しかし、さっきウィキみて知ったが、ライブドア昨年度売上高が連結:1,379億1,176万1,000円、単独:56億3,770万7,000円(2006年9月期)て、過去と比して飛躍的にアップしてるんですね。何か買収とかあったんだっけか?