飛沫節

はじめまして。略してNMということでひとつ。

【Cocco - 陽の照りながら雨の降る】


いやホント、嘘なんてつくもんじゃないな。どんなに小さくても、ひとつ嘘つくと、その嘘貫くためにまた一つ嘘が必要になって、あとは雪だるま式。ほいじゃあそうならないように手を打とうかと、正直に、ホントのことぶつけて帳尻合わせよう、ってのはやっぱしんどい。そもそもホントのこと正直に話せるくらいなら、初めから嘘なんてつかねーすよ自分、てなものだし。


そういえば、人間嘘ついて他人は騙せても、自分だけは騙せないよ、どこまでいっても逃げられねえよ!とかどっかで聞いたけど、それもどうだかなぁ。それ言うなら人間便利なもので、なんでもよく忘れることができる動物なんだよな。気づいたら、本人すら自分が嘘ついたこと忘れて順応しちゃう、なんてことも珍しくないんじゃないか。ま、どうでもいいか。


ああ、初めて嘘ついたのいつだったかな。なにかちょっとした悪さごまかすためだったか、習い事サボるためだったか、覚えてないなぁ。あ、やっぱ忘れてんじゃん。嘘ついたことは覚えてるけど、ついた嘘が何だったか、もう忘れてる。別に大した嘘じゃなかったってことか。ただ、冷蔵庫の裏っ側の塵みたいに、見えないけど確実に積み重なってきた嘘って、それがたとえバレてなくても、やっぱ現実のどこかに歪みを生じさせてる気がするんだよな。なんかこう、真実を遠ざけてる気がするなんちて。なんとなくそう思う。


あ、逃げられないって、このなんとなくな違和感のことかね。背中が痒いけど、ジャストで痒いとこがどうも分からない、そんなもやもやムズムズ感のことかね。違うか。ま別に、嘘も方便、良いも悪いもあると思うけど、とりあえずなんとなくの違和感が残るかも、ってのは今後とも考慮しとこっと、であります。