飛沫節

はじめまして。略してNMということでひとつ。

【〜アニメーションPVには名曲が多い? vol.27〜】


【Molly Johnson - Melody】


残暑、多分終盤だ。
そしてその夕方、誰そ彼時です。



目が疲れたんで、しばし、ベランダにてボ――――。
丁度そこから、家の脇の坂道が見える。


車と自転車が、上に下に交差し走り過ぎてゆく。
止めどない、というほどではなく、かといってそう長いこと途切れることもなく。



奥様方が、子供を連れて坂道を昇ってゆく。
幼稚園にでも迎えに行った帰りだろうか。
それ自体、別に僕と全く無関係な景色だけども、何か和む。


女子高生が騒ぎながら坂道を下ってゆく。
実に楽しげに、みんなできゃあきゃあ言いながら。
女子高生って、総じて何であんなに楽しそうなんだろう。


男子高生が一人、うつむきながら坂道を下ってゆく。
しょうがない。夕方の男子高生というのはみな、総じて俯いているもんなのだ、多分。
しかし男子高生って、何で一発で変換出来ないんだろうか。卑猥だ。



おばおさんがロハスなペースで昇ってゆく。やや心配だ。
おじいさんが超ハイペースで昇ってゆく。健脚の老人は見ていて爽快になるありがとうございます。
お魚咥えたドラ猫が駆け足で下ってゆく。定番だ。きっと名前はまだ無いのだろう。



そんな、ニートの見るある夕方の情景。



夕方というのは、色々なヒトやモノがせわしなく動いていて、それぞれのリズムを刻んでいる。
それでいて何かこう、静かで、落ち着いた時間がそこに流れている。


ああ、彼らは「生活」してるのだと、そう思った。


オフィスではまた、別の時間が流れているんだろうか。
戦場だって言ってたもんな、あまり戦争には行きたくないな俺。




何やら、無性にコンフォタブルな一曲だった。
夜まであと一息である。



Another Day